ハーフパンツの丈の調整

ストレートパンツ、スリムパンツの丈の直し方はP.4に書いてあります。
ハーフパンツは、少し裾口が広く(または狭く)なることを気にしなければ、もっと簡単に丈の変更が出来ます。

ハーフパンツのパターンは「ヒザ丈」です。これはP.2のサイズ表の「スカート丈」と同じ長さです。
お子さんに合わせたヒザ丈のパンツを作りたいのであれば、お子さんの「スカート丈」を測って
サイズ表のスカート丈と比べてみてください。その差の寸法を、パンツの裾で短くしたり長くしたりで調整してください。



【例:丈を4.0cm短くする場合】

写真を掲載している白ボタン付きの赤いパンツは、80cmサイズのハーフパンツの丈を4.0cm短くしています。
4.0cmカットの場合で説明します。

ハーフパンツの前パンツと後ろパンツの型紙を書き写します。
(実際には縫い代を付けるので、前パンツと後ろパンツはもう少し離して書き写してください)。



パンツの裾から上に4.0cmを測り、数箇所に印を付けます(左)。その印同士をなだらかな線で結びます(右)。




裾の「つなぎめ」を修正します。
点線(−−−−−)は、新しく引いた裾線です。

後ろパンツの股下線に、前パンツの股下線を合わせて置きます。
新しく引いた裾線=点線(−−−−−)が、不自然なつながり方になっているので
なだらかな線を引き直します(- - - - - -)。

後ろパンツの脇線に、前パンツの脇線を合わせて置きます。
新しく引いた裾線=点線(−−−−−)をチェックします。

こちらは自然な線でつながっているので、修正不要です。





【例:丈を2.0cm長くする場合】

ストレートパンツ、スリムパンツも1〜2cmなら裾口での調整が可能です。
ハーフパンツの丈を2.0cm長くする場合で説明します。


パンツの裾から下に2.0cmを測り、数箇所に印を付けます(左)。その印同士をなだらかな線で結びます(右)。




股下線、脇線をそのまま延長してもいいのですが、裾口が狭くなってしまうので
裾幅を変えたくない場合は、次のように直します。


脇と股下の裾のカドから、布目線と平行に下に線をおろします(点線)。



前パンツ

布目線と平行におろした線(点線)と、新しい裾線がぶつかった点から、
脇線、股下線にゆるやかな線を引きます。




後ろパンツ


同様に、布目線と平行におろした線(点線)と、新しい裾線がぶつかった点から
股下線、脇線にゆるやかな線を引いてつなげます。


丈を短くした時と同じように、股下と脇を前後で合わせて、裾線が自然につながっているか確認してください。
前パンツと後ろパンツの股下線を測って、寸法があっているか確認し調整してください。